カラーの知識eye
人は物や形、色を目で見て脳に伝えています。
このページでは人の目の構造をお伝えします。
目の構造見え方
眼の構造図
眼球の外壁
眼球の外壁の3つの層
●強膜 | 1番外側は厚さ約1ミリの膜で、強膜とよばれています。強膜の大部分は白い不透明な固い膜で、これが俗に白目といわれる部分です。強膜の前方の一部は透明で、この部分をとくに角膜とよんでいます。 |
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●ブドウ膜 | 中間にある膜をブドウ膜といいます。ブドウ膜は、虹彩、毛様体、脈絡膜という3つの部分からできています。 ・虹彩は角膜をとおして茶色に見える茶目の部分で、その中心に瞳孔があります。虹彩には瞳孔を大きくする筋肉と、小さくする筋肉があり、外から眼球に入る光の量を加減しています。 ・毛様体は前方にある虹彩と、後方にある脈絡膜の中間にあります。毛様体から毛様体小帯とよばれる細い繊維がのびて、目のレンズといわれる水晶体に付着し、眼球内に水晶体を支えています。毛様体には毛様体筋という筋肉があり、この働きにより、水晶体の厚さをかえ、眼底にはっきりした像を結ぶ働き(ピント合わせ)をしています。この働きを調節とよんでいます。 ・脈絡膜は強膜の内側にある部分で、色素が多いために黒く、瞳孔以外から余分な光が眼球に入らないよう、暗幕の働きをしています。さらに、脈絡膜には血管が多く、眼球内に栄養を与える役目もしています。 |
●網膜 | 1番内側の膜は網膜とよばれています。網膜には光を感じ、その強さ、色、形などを識別する視細胞があります。視細胞には錐体(すいたい)と桿体(かんたい)とがあります。錐体は眼底の中心部に多く、明るいところで働き、色を感じます。桿体は眼底の周辺部に多く、暗いところで弱い光にも感じることができますが、色を見分けることはできません。 眼球 光は前の方から順に、角膜、眼房水、水晶体、硝子体という透明な組織を通過して網膜に達します。 |
●角膜 | 角膜は目の窓の役目をし、表面は涙の層でおおわれています。外側の涙と内側の房水などによって代謝が維持されています。また、眼球保護のほか、外から目に入った光線を屈折させるレンズ機能も果たしています。これは目の屈折力全体の70%にあたります。 |
●眼房水 | 角膜と水晶体の間を眼房といい、ここに満たされている水のようなものを眼房水といいます。眼房水は毛様体で作られ水晶体と毛様体の間(後眼房)から前眼房に流れ出して角膜や水晶体に栄養を与え、その後周辺の血管に吸収されます。 |
●水晶体 | 水晶体は両凸レンズの形をしていて、毛様体筋によって厚さを変え、網膜に映る像のピントを合わせる働きをします。光学レンズと違い柔軟性があり、形や厚さを変えることができますから、遠くのものでも近くのものでも、はっきりと見ることができます。水晶体は角膜と同じく透明で、血管が無く、眼房水から栄養を供給されています。 |
視覚路 | 網膜上に投影され、視細胞がキャッチした光は、眼球から出た左右の視神経は頭蓋骨に入りすぐ交叉(視神経交叉)し、再び左右に分かれて視索となり、外側膝状体という中継地点に達します。ここから、新しい神経線維(視放線)が出て、大脳の後部にある後頭葉の視覚中枢に達し、初めて視覚が生まれるわけです。この視神経の経路を視覚路といいます。 |
眼球付属器 | 目は眼球と視神経のほか、眼球付属器から成り立っています。眼球付属器には、眼瞼、結膜、涙器、眼筋などが含まれます。 |
●眼瞼 | 上眼瞼(上まぶた)と下眼瞼(下まぶた)とから成り、眼球を保護するとともに、まばたきによって角膜の表面を涙で潤す働きをしています。まぶたの縁に生えているまつ毛は、その根元にある神経が過敏で、ゴミが入ろうとすると目を閉じて、異物が目に入るのを防ぎます。上まぶたの上部に生えているまゆ毛は、顔から流れてくる汗が目に入るのを防ぐ働きをしています。 |
●結膜 | 強膜の表面をおおう眼球結膜と、まぶたの裏側をおおう眼瞼結膜とがあり、眼球とまぶたとを連絡する役を果たしています。また、粘膜ですから、粘液を分泌して眼球の表面を常に潤す役目もしています。 |
●涙器 | 文字通り涙に関係する器官で、涙を分泌する上水道にあたる涙腺と、涙を鼻の方へ排出する下水道にあたる鼻涙管とがあります。涙は眼球の表面を潤し、異物などを洗い流し、角膜に多くの酸素を供給し透明に保つのに役立っています。 |
●眼筋 | 目の働きを助けるもので、眼球の外側についていて眼球を動かし、外眼筋といいます。1つの眼球の周囲には6つの外眼筋がついており、両眼で合計12の筋肉が協調して働いています。 |
●眼窩 | 眼球や眼球付属器を入れる骨のくぼみで、脂肪がたくさん入っており、眼球を外の力から保護しています。 |